第17章 Rolling Days
櫻井side
連休中のせいか混雑していた道路。
結局、予定よりも押して宮城入りしたので
そのまま会場へと向かうことになった。
会場にはすでにみんな到着してて
それそれの時間を過ごしてる。
奥の方で智くんがストレッチしてるのが
見えた。
すぐに声を掛けたい衝動を抑え込み
相変わらずゲーム機を手にしているニノに
声をかけた。
「おはよう、遅くなってごめん」
N:「翔ちゃんおはよう。
お帰りなさい、寝れた?体平気?」
「大丈夫。
智くん程じゃないけどこの仕事してたら
大概の場所で寝れるから。
それより…」
俺は目線を智くんへと向ける。
ストレッチをしていた智くんのところに
ヨガマットを持った相葉くんが近寄り
二人でなにかを話している。
話は聞こえないが穏やかそうな顔に
少しホッとした。
N:「智なら大丈夫だよ。
しやがれの収録も無事終えたし、
帰ってきたところを捕まえてちゃんと
食べさせましたから。
まぁ、そんなには食べなかったけど…」
「そっか。まぁあの様子なら大丈夫かな?」
N:「大分、落ち着いたんじゃない?
昨日は魘されてもしなかったし」
「って、一緒に寝たの?」
N:「そのつもりは無かったんだけどさ、
TV、ベッドルームにあるじゃん、ここ。
だから3人で寝転びながら見てたの。
おじさん、翔ちゃんにメールしたら
そのまま、寝落ち。
俺らもJから聞いて心配だったから
しばらく様子見してるうちに寝落ち。
なので、やましいことはZE~RO~♪
だよ?」
からかうように言うニノ。
まぁ、とりあえず良かったわ、うん。
「俺、着替えてくるね?」
一旦、部屋を出た。