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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第17章 Rolling Days


松本side

俺たちは普段から傍にいるから、
この人の事もわかってるし、
交遊関係もある程度把握してるから
まだいいけど…。

ファンの子にしたら『裏切られた』って
なっても不思議はない。

まして、この人は普段から色恋ネタが
少なく、免疫もないだろうし…。

俺や翔さんはまぁ、まるでタイマーでも
付いてるんじゃないかってほど、
定期的に出るけどね。

あれはあれでうんざりするけど
もはやファンも慣れたもんだろう。

智さんだってスキャンダルが
なかったわけじゃない。

でも過去のスキャンダルなんて
荒唐無稽すぎて信じるに値しない。

そこにこれだ。
しかも相手の女のせいで信憑性は
異常に高い。

前の時とは周りの環境や
社会インフラも違う。
その結果がこれだ。

それでも会見の効果か、
今日は昨日よりもファンも智さんも
いい空気に包まれてた気がする。


ふと腕の中の智さんをみると
泣き疲れたのかな?
寝息が聞こえる。

普段から年齢よりも幼く見えるこの人が
眠るとさらに幼く見える。

綺麗な指が俺のシャツをぎゅっと
掴んだままで…。

こういうところが庇護欲を擽るんだろうな
きっと。

寝れるならいいよ。
俺のところで安心して寝てくれるのをみて
なんか嬉しくなる。

日頃、俺らに頼らない、頼りたがらない人が
こうやって腕のなかにいる…。

嬉しいのと同時に事の深刻さを
感じずにいられななかった。
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