第17章 Rolling Days
大野side
翔くんマネージャーが来たのを契機に
翔くんの車を出た。
掌の中にあるガラス瓶。
冷たいはずのガラスなのに翔くんの温もりが
残ってる気がした。
駐車場にはニノ達がいた。
N:「おっ、出てきた」
A:「ちゃんと、いってらっしゃい
出来たみたいだね?」
M:「ごめんね、上着、気が付かなくて。
翔さんの借りたんだ?」
「平気なのに着ときなって掛けられた」
おいらは苦笑しながら答えた。
N:「なに言ってんの?
そういう好意は素直に受け取りなさい。
嬉しかったんでしょ?
来たときよりずっと
いい顔してんじゃん?」
和が嬉しそうな顔で言う。
「そんなこと…」
A:「あるでしょ?よかったね?
来てくれてありがと!
もう、戻った方がいいんじゃない?
潤、あとよろしくね?」
M:「あぁ、そっちこそ気を付けて行けよ?」
N:「大丈夫ですよ。
巻きで終わらせてきますから。
智、無理しちゃダメだよ?
辛いときは辛いって
言っていいんだから」
そう言うとニノはおいらの事を抱き締めて
頬にキスをした。
N:「潤くん、今日は思いっきり
甘やかしていいですから。
じゃ、行ってきますね?」
言いながら車に乗り込むニノ。
A:「大ちゃん、行ってくるね?
二人とも休んでね?」
そう言って和とは反対側にキスすると
走って車に乗り込む。
茫然としてるおいらの肩を松潤が
抱きながら歩くように促す。
二人の車に手を振って部屋に戻った。