第4章 悪い夢 side O
病院のベッドの上で白い天井を眺める。
白い天井はスクリーンみたいで…。
翔ちゃんの、相葉ちゃんの、
ニノの、松潤の顔が浮かんでは消えていく。
見たいのはみんなの笑顔なのに…。
あの日の泣き顔しか浮かばない。
体の痛みはほぼ消えた。
打撲痕ももうしばらくしたら消えるらしい。
でも…まだ退院はさせてもらえないらしい。
たぶん食べなければ死ねると
短絡的に考えたんだと思う。
俺は食事を完全に拒否してた。
なにを口にしても吐いてしまう
俺は点滴で生かされていた。
だからもうちょっと精神的に安定したら…
ということらしい。
何を聞いても心に留まらない…。
だから「らしい」としか…。
5人の仕事もしばらくは
休みになっているらしい。
俺のあけた穴を埋めながら
個人の仕事をしているみんなは忙しい中、
何度も病院に来てくれているらしい。
みんなの泣き顔と奴らの下卑た顔と
ここから消えたい気持ちだけがグルグルする。
なんか迷路に嵌まったみたいで…。
今のところこの迷路から抜け出る方法が
自分にはわからない。
消えてしまいたい…。
でもそれをやれば4人が悲しむ…。
それは避けたい。
でも…。
頭が真っ白になる…。