第4章 悪い夢 side O
ピ、ピ、ピ、ピ、ピ…
メトロノームのように規則正しい音が
耳元で鳴り続けてる。
なんのおと…?
緩やかに意識が浮上する…。
目を開けると見慣れない白い天井。
かすかに感じる薬品の匂い。
首を横に動かすとやはり白い壁。
腕にはなにかが繋がっている。
目を上にやるとビニールのパックが
吊るされててそれが点滴で
電子音は点滴に繋がる機械から
発せられているのに気づいた。
もやがかかったような頭が
ようやく覚醒しはじめる。
身体中から感じる鈍い痛み…。
それが記憶に結び付き
一気に全てを思い出す。
そうだ…俺、LIVEの後に呼び出されて…。
記憶がフラッシュバックする。
殴られる痛み。
強制的にイカされる屈辱。
射精する連中の下卑た顔…。
俺のそばに来た…翔ちゃんの涙………。
そうだ…翔ちゃんが来たんだ………。
あんな姿………見られ…たんだ………。
ニノや、相葉くん、松潤も
居た気がする……。
………………
……………知られた………んた………。
俺のなかでなにかが壊れた……。