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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第17章 Rolling Days


櫻井side

相葉くんから受け取ったキーは
簡単に目の前の閉ざされた扉を解放する。

俺は開いた扉からするりと身を滑られる。

「智くん?寝てるの?」

しんと静まりきった室内。
寝てるならそれで構わない。
寝れるなら寝た方がいい…。

せめて寝顔だけでもみれたら
安心できるから…そう思って
そのまま、寝室に足を進めた。

部屋の間取りは自分の部屋と変わらないから
迷うことなく寝室に向かう。

小さなリビングのソファには居なかった。

サイドのテーブルも綺麗に片付いている。

気配がない感じなのが不安を募らせる。

寝室の隣の扉から微かな光が洩れてた。
バスルームだ…。

なんだ、風呂に入ってたから
気がつかなかったのか…。

なんか安心した。
それなら出てきた智くんをみたら戻ろう
そう思ってソファに座り込む。

長風呂はしない智くんだから少ししたら
出てくるだろう。

まぉ、俺の姿みたら驚くだろうけど…
そこは事情を素直に話すかな?

そう思って時間潰しにスマホで
今日のニュースをチェックする。

ZEROのイチメンもそろそろ纏めないと…。

なんて考えてたら案外時間は過ぎてて…。
なのに一向に出てくる気配のない智くん。

「もしかしてお風呂で倒れてる?」

口にしないと不安で独り言を呟く。

そのまま勢いよく立ち上がって
バスルームに入った。
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