第17章 Rolling Days
櫻井side
M:「様子、わかったら俺らにも教えて。
見に行くんでしょ?リーダーの部屋」
ほんと、うちの弟たちはよくわかってるわ。
M:「相葉くんには俺たちから伝えとくよ。
あれでも、心配してるから」
離れたところでスタッフと大声で笑ってる
雅紀に目線をやる潤。
「あれが雅紀のやさしさじゃん。
あいつ、あぁやって、智くんの不在を
気づかせないように
してくれてるんでしょ?
らしいよな…。
俺、このまま抜けるね?
程々で終らせて、休めよ?」
M:「うん、そうする。
翔くん、頼むね?智のこと」
「あぁ、わかった」
そのまま扉をくぐり廊下に出た。
まだ9月なのに東北には秋が来ているのか
朝夕は東京と違って冷え込む。
ひんやりとした空気に、ひとつ身震いをして
智くんの部屋に向かった。
今回、リハを含め1週間以上
お世話になるホテル。
夜会の企画がある俺は南東側の角のスイート
俺の隣がニノ、その隣が松潤、
俺の部屋の向かいが智くんで
その隣が相葉くんという布陣になっている。
智くんは最初、「小さい部屋がいい」って
言ってたけど、みんなが集まるからと
押しきられる形で俺の向かいの部屋になった。
潤はスタッフの出入りがあるからと
一番スタッフに近い部屋を選んだ結果、
こうなった。
あの広い部屋に一人でいるかと思ったら…
なんか胸が苦しかった。