第16章 Don't be discouraged!
二宮side
S:「二人で待ってたんだけど
気付かれなくてさ。
あっもちろん、お忍びスタイルね?」
「翔ちゃん…どんだけオーラないの?」
S:「んな、言い方すんなよ?
ばれない方がいいんだから」
A:「ばれないようにさ、
一応会話はLINEでね?」
「それはお利口だったね?
あんた声でばれるもん」
A:「でしょ?って馬鹿にしてんのかよ?
まぁ、いいや。
んで、大ちゃんと合流して、
3人で蕎麦屋行って」
「ほんと、好きだねぇ、蕎麦」
呆れたように言う俺の横を大野さんが
ゆっくりと潤の方に向かって歩いていく。
O:「じゅーん?ただいまっ」
M:「あぁ、おかえり…」
固い雰囲気のまま答える潤くん。
なにかに怯えるような顔をしてる。
大野さんは綺麗な手を潤くんの頬に当てて
自分の方に顔を向ける。
O:「潤?」
なにも言えずに大野さんのことを
見ている潤くん。
一言も発さない潤くんにふわっと笑った
智はゆっくりと頬に添えた手を外して
潤くんの広い肩に腕を回して自分の方に
引き寄せなから抱き締めた。
O:「潤、お疲れ様。
今日はさ、おいらと一緒に寝ようね?
隣に体温があるとよく寝れるんだよ?
なんだろうね?
心臓の音とかさ、一定のリズムを刻む
呼吸の音とかさ…体温とか…ってさ
【ひとりじゃない】って感じるの。
なんかそれだけで安心できるよね?」