第16章 Don't be discouraged!
二宮side
智が戻ってくる火曜日。
夕方から5人でレギュラー番組の収録予定で
朝からなんとなく潤くんがそわそわしてる。
俺と潤くんは収録前に雑誌の撮りがあるから
先に家を出る。
まーくんはロケ先の千葉から合流する。
スエット姿の翔さんが出掛ける俺らを
見送ってくれる。
S:「二人とも気を付けて行ってきなね?
あとで、スタジオで」
M:「翔くんはどうすんの?」
S:「空港経由でスタジオ入りするよ?」
心なしか表情が曇った潤くん。
そんな潤くんをみた翔ちゃんが
優しく微笑む。
S:「じゅーん?そんな顔すんな?
大丈夫だから…な?
和、頼むね?」
「ふふふ、任せてください。
じゃまた後程?
ほら、潤くん?行きますよ?」
M:「…うん、行って…きます…」
まだ不安そうな顔の潤くん。
「ほら、そんな顔しなーい。
大丈夫だから。
自分の仲間を信じなさい」
M:「うん…」
「スタジオ、着くまでには切り替えなよ?
向こうついてもまだ、そんな顔してたら
デコピンだからね?
その顔、アイドルあるまじき…だよ?」
M:「うん…わかった」
「ところで…昨日は寝れたの?
翔ちゃん、寝相悪いから
蹴っ飛ばされなかった?」
M:「それは平気。ただ…」
「ただ…?」
M:「抱き枕にされた…」
「お前もか…」
次の瞬間、二人で顔を合わせて笑った。
うん、俺達は大丈夫だね?