第16章 Don't be discouraged!
二宮side
「まぁ、例え繋がる状態になっててもさ
電話で話す話でもないでしょ?
だからそんなに気にしないの。
ほら、そろそろ部屋に行かないと?
潤くん寂しくて泣いちゃうかもよ?」
わざと茶化す様に言う。
あの時とリンクしちゃってんでしょ?
でもさ、違うから。
あの時もだけど…
俺たちの誰が悪いわけでもない。
だからさ、そんな顔すんなよ。
S:「ん、そうだな。寝るわ。
和は?寝ないの?
そういえば雅紀は?」
「まー、明日早朝ロケで前ノリで千葉です」
S:「あっ、そうだったな…。
和も一緒に寝る?
一人じゃ寂しくない?」
翔ちゃんの気遣いがありがたいけど…
今は潤くんを優先してあげたいから…。
「子どもじゃないし…
大丈夫だよ、母さん?」
S:「誰が『母さん』だよ?」
「えー知らないの?
翔ちゃん、ファンの子に
『嵐のお母さん』って
言われてるんだって」
S:「あほか…。まぁいいや。
和、まだゲームすんの?
あんまり夜更かしすんなよ?」
「へいへい」
部屋に戻る翔ちゃんを見送って
俺も部屋に戻った。
一人の部屋ってなんか寂しくて…。
ゲームのスイッチをいれてみたけど
気乗りしなくてそのまま布団を被った。
早く本当の日常が戻ってくるのを
祈りながら…。