第16章 Don't be discouraged!
松本side
まーの部屋から出たところで
翔さんの部屋から出てきた和と会った。
翔さんと一緒だったことに安心した。
俺が考えなしに処方してもらった薬。
冷静になればそれがみんなに与える影響の
大きさに怖くなった。
特に和…。
一番最初に和ひとりに重荷を
背負わせた自覚があるから…
もし一人で苦しんでたら?って
すごく気になっていた。
相葉くんは「翔ちゃんがいるから」って
言ってたしそれを信じていたけど…
それでも今朝、顔をみるまで不安だった。
だから…今、すごくホッとしてる。
それをそのまま伝えたら、
和が柔らかく笑う。
N:「大丈夫、俺一人で背負ってないよ。
潤くん一人でもない。
5人で分けよう?
5人で分けたら大したことないよ?
ね?5人ならきっと無敵だよ?
だって俺たち嵐だもん」
和の笑顔に俺も頷いた。
「朝、作るよ、なにがいい?」
下に降りながら和に聞く。
N:「うーん、なににしようかなぁ…」
S:「俺、蕎麦がいいなぁ」
「蕎麦…かぁ…って翔さん?
いつからいたの?」
後ろを振り向くと階段の何段か上に
翔さんが立ってた。
S:「そんな驚かなくていいじゃん?
起きたら隣に和、いないし、
外から声が聞こえたから…」
N:「あっごめん、起こした?」
S:「いや、そろそろ起きるつもりだったし…」
A:「俺ねぇ、フレンチトーストがいいなぁ」
突然の相葉さんの声に驚く俺、
当の本人はリビングのソファから
手を振ってた。