第4章 悪い夢 side O
10年前…おいらたちはもがいていた。
毎日一生懸命努力しても
なかなかそれが実にならなくて…。
いつになったら波に乗れるのか…
焦りながら日々を模索していた。
最初は訳もわからずグループを組まされ
メンバーともなんか
うまく関係が作れなかった。
おいらは事務所を
やめるつもりでもいたし…。
でも…日々のなかで
徐々にお互いをわかり合い、
時にはぶつかりながら
とにかく前へ前へ進もうとしてた。
いつのまにか「リーダー」になって…。
翔ちゃんたちにフォローしてもらいながら
少しずつおいらたちなりの形を
模索していた。
そんな時期。
Jr時代にお世話になり当時、
俺たちのLIVEの時にバックで踊ってた
事務所の先輩に呼び出された。
そして…。
一方的な暴力と屈辱的な行為を受けた。
一度では終わらず…
何度も呼び出されその度に
俺たちのグループが気にくわないと
殴られ、その先輩に奉仕するという
屈辱を味あわされた。
先輩ひとりの時もあれば
何人かに囲まれたこともあった。
逃げたかったけど…
俺が逃げたらほかのメンバーに
手を出すと言われ抵抗できなかった。
リーダーだし、俺よりも年下のメンバーを
こんな目に遭わすわけにはいかないと
おもったから…。