第16章 Don't be discouraged!
松本side
S:「スタッフの件はとりあえず
俺が預かるよ?
それでいいよな?
智くんが戻ってきたら相談するし…」
その口調は俺に聞いているようで
有無を言わさぬ強さがあった。
「え?大野さんに言うの?
ダメだよ、今大事な時なのに」
S:「馬鹿、黙ってる方がヤバイんだよ、
あの人には…。
智くんはさ、『リーダーの器じゃない』
って言ってるけど…
あの人は本当のリーダーで、
俺たちのことが大好きなんだよ?
黙ってたのがバレたときの方が怖いわ」
A:「俺もその方がいいと思うよ?
リーダー、ある意味潤より仕事には
プロの姿勢を望むじゃん?
それがない上にそのせいで、
松潤が傷付いててそれを知らずにいた
なんて…バレたら恐ろしい状況、
つくないでほしいーなぁ。
ここはさ、末っ子しときなよ?
翔ちゃん達の方が間違いなく巧く
解決できるよ?
潤、ぴゅあだし、真っ直ぐだから…。
それって大事だから…。
これ以上、傷付かないで、ね?」
N:「ここは末っ子特権で甘えるのが
正解だと思うけど?
ある意味、兄貴孝行的な感じで。
相葉さんは別として、翔さんや智に
任していいんじゃない?」
A:「俺を抜かしてって酷くない?」
N:「いいの、あんたは!外向きのことは
翔ちゃん達任せて、
潤くんを甘やかしといて!
交渉事、苦手でしょ?」
いつも通りの空気に包まれて
なんかホッとした。
俺、やっぱりこの人達が大好きで…
ずっと一緒にいたい…。
いられる自分でいたいよ…。