第16章 Don't be discouraged!
二宮side
食事が終わってみんなでワイワイ言いながら
片付けをして、一段落した俺たち。
相葉さんと翔くんが淹れてきてくれた
コーヒーを飲みながら潤くんの話を聞く。
話しづらそうにしてる潤くんを見かねて
助け船を出そうとした俺を翔ちゃんが
目で制する。
S:「潤?話って何?
話しづらいなら改める?」
お兄さんモード発動の翔くんに
潤くんが顔を上げた。
M:「ごめん、大丈夫。
聞いてもらっていい?」
そう言って潤くんが話し始めた。
何も言わずじっと潤くんの話を聞く二人。
潤くんはスタッフさんとのこと、
ファンとのこと、疑心暗鬼になったこと、
それが原因で眠れなくなったこと、
…睡眠薬に頼るようになってることを
全部話した。
潤くんが話し終わって、
ふって息を吐いたのに…
まだ、不安げに視線をさ迷わせる潤くん。
そんな潤くんを見て相葉さんが
静かに抱き締めた。
ぎゅって抱き締めるまーくんから
なんか気持ちが伝わってくる気がした。
A:「潤…辛かったね?
ゴメンね、俺、自分のことで手一杯で
少しも気付いてあげれなかった。
お薬に頼らなきゃいけないぐらい
追い込まれてたんだね?
潤は悪くないよ。少しも悪くない。
だからそんなに傷付かなくていいよ?
寝れないなら俺が一緒に寝てあげる。
大ちゃんほどじゃないけど
きっとグッスリ寝れるよ?」
そういって相葉さんが最上級の
笑顔を浮かべて潤くんのことを覗きこんだ。