第16章 Don't be discouraged!
二宮side
家に戻ると誰も居なかった。
時計を見るとすでに16時を回ってる。
外はまだ、暑くってエアコンのスイッチを
入れずにいられない。
帰ってきてからは
潤くんは忙しく動き回ってる。
さすがに申し訳なくなってきた。
「潤くん、なんか手伝うこと…ある?」
M:「ないよ。
のんびりゲームでもしてれば?」
「なんか、それもみょーに申し訳ない?」
M:「じゃあさぁ、風呂、入れといてくんない?
もうすぐ、まー帰ってくるでしょ?」
「わかったぁ、入れてくる。
終わったら部屋にいるわ」
M:「ありがとう、夕飯になったら呼ぶよ」
潤くんの声を背に風呂場に行って
風呂をセットする。
風呂場でお湯を落としながら、
昨日のことを思い出して一人赤面した。
頬っぺたを叩いて、頭のなかから追い出す。
そのまま、部屋に戻った。
潤くんの言う通り、ゲームでもしようかな?
なんて思ったけど、なんかその気になれなくて
ベッドに寝転ぶ。
考え事をしてるうちに瞼が落ちてきて…
気がつけばそのまま寝てた。
なんか音がする…。
なんだ?
S:「和?寝てるの?入るよ?」
入ってきた人影。
「ん?翔ちゃん?」
S:「ただいま…。
潤、帰ってきたんだね?」
その一言で目が覚める。
「うん、とりあえず…ね?
…ただ、そのことで
話さなきゃなんないことが…
あるんだ」
S:「うん、聞くよ?今がいい?
それとも雅紀も一緒の方がいい?」
翔ちゃんが真剣な目で俺を見た。