第16章 Don't be discouraged!
二宮side
一瞬、辛そうに顔をしかめた潤くん。
ごめん、でも避けて通れないよ。
「俺から話すから…ね?」
本当は本人から話した方がいいとは
思うけど…辛いだろ?それ。
「スタッフの件もそのせいで寝れないことも
薬の…ことも…。
心配すんな、大丈夫だから
みんなでさ、乗りきろう?
コンサート隊長はお前。
それは間違いないし変わらない。
もう、今更誰もお前に代われないよ?
だから隊長は隊長らしく、
たまには上から高みの見物してろや?
その分、ちゃんと俺たちが動くから。
お前の手足になるから。
そのことに引け目なんて
感じる必要なんてねーよ?
俺たちがそれを望んでんだからさ。
その間に立て直そう?
で、最高のコンサート、届けようよ?
その後もたてこんでるんだから…」
潤くんは黙って俺の言うことを聞いてた。
辛そうだった目が少しずつ
力を取り戻してる気がする。
きっ、っと顔をあげると決意に満ちた
でも肩肘張ってるわけじゃなく
落ち着いた表情で俺をみる。
M:「和、ありがとう。
あのさ、今回のこと…
やっぱり俺からきちんと話すよ。
スタッフさんのことも、
上手く寝れなくて、一人拗ねて
家に戻んなかったことも…。
薬のことも…ちゃんと。
俺のことだし、ここでお前に甘えたら
一人で立てなくなりそうだもん。
それじゃ仲間で…同志でいられない。
だから…ちゃんと話す。
でもさ、その時に横にいて欲しいんだ。
ダメ…かな?」