第16章 Don't be discouraged!
二宮side
M:「和?自分で挿れられるだろ?」
潤くんの声がする。
「やだぁ…じゅんくっ、んからっ…、
ふぅっんっ、ちょーだいっ」
欲しがる躰と羞恥を感じる心。
僅かに残る理性ががっつきそうになる
自分を押し留める。
M:「だぁめ。和から来て。
俺のことを求めて…。包み込んでよ」
甘い誘惑…潤くんの願いを叶えたい…。
理性の箍を外してしまえと誰かが言う。
躰が心が求めるままに…
だけどもゆっくりと
潤くんを飲み込む。
ゆっくりと最後まで腰を落としていく。
M:「あっ、和…。和の中…あったかい…」
潤くんの声に俯き気味だった顔をあげる。
潤くんの頬に手をあてて、その顔を覗きこむ。
そこにあったのは安堵の表情。
あぁ…そうだこの顔をみたかった。
「潤…きもちいぃ?」
M:「うん、あったかくて…堪らない…」
「潤、好きだよ?一人じゃないよ?わかる?」
M:「うん…わかる…」
「もっときもちよくなる?」
M:「和…一緒にきもちよくなろぅ?」
そういう潤にこくりと頷く。
M:「ね?和、動いて…」
広めとは男二人では手狭な浴槽。
動こうとしても殆ど動けない。
「潤くん、ムリっ…動けない…」
半泣きで潤くんにすがりつく。
潤くんのことも、自分のことも
満足させたいのに狭すぎて動けない。
もどかしくて涙が落ちた…。