第16章 Don't be discouraged!
松本side
「あっ…それ…」
手の中のモノの正体を悟る。
N:「これ、どうしたの?
誰と使うつもりだった?」
和の目に灯るサティスティックな光。
その先にある快感を想像したら
躰のなかに点った熱が急激に上がる。
「ちがっ…使うとか…っ」
N:「これ、媚薬入りって書いてあったよ?
なんで、こんなの、
あそこに入れてたの?」
和が視線を送ったのは
ベッドサイドの小さなチェスト。
N:「潤が用意したんじゃなければ
誰が入れたの?
まーくん?それとも翔ちゃん?
もしかして智とか?」
「わかんない…知らないっ」
N:「でもこれの正体知ってたでしょ?」
和の目は誤魔化せない…。
だから頷いた。
N:「素直じゃん?
じゃ、折角だしこれで
気持ちよくなろうね?
ほら、続けて?」
和の言葉に従ってもう一度口にする。
なんだか操られてるみたいで…。
でもなんだかそれが気持ちよくなってきた。
だって和の言葉は俺がしたいと
思うことだから…、
して欲しいと思うことだから…。
素直に表せなかった感情が和の言葉で
手で剥き出しになる感覚。
それがすごく気持ちよかった。
身体を支えるために膝立ちで
大きく脚を開いた状態の俺の後孔に
和の指が触れる。
その先の刺激に期待した躰が戦慄く。
N:「ここ、欲しそうにしてるよ?
ひくひくしてる。
すごく…かわいいね、潤」
「っだっ…言わないで…恥ずかしい…」