第16章 Don't be discouraged!
二宮side
「智も翔ちゃんも確かに二人だけの絆
みたいなものはあるだろうけど、
別に二人だけで
完結してるわけじゃないだろ?
二人ともさ、いつも俺たちのこと
見ててくれてるよ?
今はさ、二人とも忙がしくて
自分のことに手一杯で
もしかしたら潤だけじゃなく
俺たちのことも見えてないかも
しれないけど…。
でもさ、あの二人、
こっちが心配になるぐらい、
いつも俺たちのことをみてて…。
翔ちゃんなんかさ、俺、嫉妬するぐらい
潤のこと…見てんじゃん?
智、潤には甘いし。
たぶんさ、俺たちのそれぞれの関係に
順番とか付けるだけ無駄な気がする。
でもさ、少なくとも今の俺の一番は
潤だよ。
それじゃ…だめ?」
俺の最後の一言に目を見開く潤くん。
ほんと、こう言うところ、可愛いよな。
なんか無垢なんだよね…。
M:「ダメじゃ…ない」
そのまま唇を合わせる。
もっと深いキスをしたくて…潤に言う。
「ほら、舌…出して」
素直に舌を差し出す、そのしぐさが可愛くて
頭に手を廻して、差し出されだ舌を
唇で扱くようにねぶる。
離れようとする唇を
頭を抱き寄せて阻止する。
濡れた音が響く。
その内、潤の舌が積極的に絡みだす。
甘い甘い舌をお互い貪るように味わう。
ほんとは、潤に素直に求めさせたかった。
でも…いいや。
そんなのあとでいくらでもそうなるから。