第16章 Don't be discouraged!
二宮side
そのまま、潤の耳を食む。
耳に舌を差し入れ、舐る。
「潤?好きだよ…。
熱くて一生懸命な潤も好きだけど…
素直で可愛い潤は…もっと好きだなぁ」
ぴちゃぴちゃとわざと音をたてて舐める。
潤の躯がピクッと小さく跳ねる。
M:「あっ、和…ダメ…それ」
「ん?なんでダメなの?」
M:「だって…」
「だって?あぁ…感じちゃう?」
M:「やぁ…言わないで」
身じろぎしてなんとか俺の舌から逃れる潤。
艶めいた目で俺を見つめる。
M:「ねぇ、和…俺、どうやったら
一番になれる?」
唐突な潤の問い。
「どういう意味?」
多分すごく大事なことのような気がして
意味を取り違えないように素直に聞いた。
M:「翔さんにとって一番は智くんだし
智くんにとっては翔さんがそうだろ?
まーにとっては和がそうだし
和にとっては…。
じゃ俺は?俺はだれの一番?」
そういうことか…。
「そういう潤は?誰が潤の一番?
確かに、まーは大事だよ?
ジュニアの頃から仲いいし、
過ごしてる時間も長いから確かに楽。
でもさ、智といても気持ちは楽だし
なんかずっといちゃつきたいし?
翔ちゃんとは考え方が似てるから
一緒にいると楽しいよ?
でもさ、だれが一番かなんて
考えたことないや。
潤はね…唯一の同い年だから…
意地張りたい部分はあるけど…
潤だから晒せる部分もいっぱいある。
それじゃだめ?順番が必要?」
潤の目をみながら聞く。