第16章 Don't be discouraged!
二宮side
泣きそうな顔で俺をみる潤くん。
なにがそんなに不安なの?
どんなことでも言ってみな。
お前溜め込み過ぎなんだよ。
優しいから自分のことよりメンバーのこと
優先してさ、自分の感情、圧し殺して…。
そのくせ不安そうな顔して、
時々俺たちを見る瞳。
気が付かない訳ないじゃん。
たぶんね、そんな潤くんのこと
みんな気づいてるよ…。
どうしたら言ってくれるかな、
潤の気持ち…。
膝の上に載る潤くんの
髪を撫でながら考える。
潤くんの顔を覗きこんでじっとみつめると
顔を赤くする。
「かわいいなぁ」
思ったことが思わず口から出る。
もっと顔を赤くした潤くんが、
その顔を隠すように俺の肩に顔を埋め
小さな声で聞いてきた。
M:「和…俺のこと…好き?大事?」
「うん。好きだよ。すごく大事…」
M:「どれぐらい…好き?」
「『どれくらい』かぁ…。
そうだなぁ…潤くんと、まーと智と
翔ちゃんがいれば…あと何もいらない。
一人でも欠けたら…
俺が要らなくなるぐらいかな?」
M:「ひとりでも欠けたら?」
「うん、ひとりでも欠けたら。
だから潤が壊れるのは許さない。
潤も俺のものだから…。
俺が存在するための大事な理由だよ。
ねぇ、どうしたら潤のこと…
もっともっと愛せる?」
潤の耳元に唇を寄せて言う…。
「もっと教えて…潤のこと…」