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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第16章 Don't be discouraged!


松本side

和の一言一言が沁みていく。

1滴、1滴、落ちる雫が石に穴を開けるように
頑なな俺の心を溶かしていく…。

いいの?その言葉に乗って…?

そんなの当たり前だと
もう本能に刷り込まれてる筈なのに…
俺に巣くう疑心暗鬼が邪魔をする。

『和、俺のこと好き?俺のこと大事?
 …なに言っても…どんな風でも
 見捨てない?』

たったこれだけのこと。
いつもならなんでもなく口に出せるし
その場の状況で上手く受け流してくれる
類いの言葉。

なのに…怖い。

もし、冗談でも拒否られたら?
一瞬でも躊躇されたら?

きっと立ち直れない。

だから…信頼している筈なのに怖い。

腕を後ろ手に縛られているのと同じ状態の俺。
和の手が顎に添えられて
顔を背けることが出来ない。

和の手が顎から離れて上半身に延びる。
体ごと抱きしめられて
そのまま抱き起こされる。

俺の太腿に跨がったまま俺を抱き締める和。

N:「ん?どうしたの?大丈夫…。
  思ってること、全部ぶちまけていいよ。

  潤くんのこと、ちゃんと解ってるから
  全部吐き出していいよ…」

「ほんとに?何言っても…軽蔑しない?」 

N:「しないよ。全部受け止める…
  極端な話例え潤が人を殺してようが
  女、犯してようが受け止めるよ?

  だから心配すんな

  吐き出しちゃえよ、
  で…なんにも考えずに快楽に沈みな」

和の鼓動と声が俺のなかに響く。
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