第16章 Don't be discouraged!
松本side
和が突然、ふふふと笑う。
なに?って思った俺は和を凝視する。
N:「ん?あぁごめん。
潤くんといい、翔ちゃんといい
甘えベタというか意地っ張りというか
似た者同志だなぁって思っちゃって…。
あのさ、強いことはいいことだよ?
でもさ、強くありすぎると
突然ポキッと折れちゃうよ…。
俺、そんなのやだよ。
見たくない。
だからね、素直に…なろ?」
そういった和は再び俺にキスしてくる。
チュッ、チュッっとリップ音が響く。
軽めのキスは次を期待させるのに
なかなか進展しない。
上から覆い被さってる和に視線をやると
和と目が合う。
恥ずかしくなって顔を横に向けるけど
そんな俺の顎に手をかける和。
N:「潤くん?素直になりなよ?
どうしてほしいか…言ってみ?」
「ムリ…」
N:「なんで?」
「だって…恥ずかしいよ、そんなの」
N:「全部受け止めるから
心配しなくていいよ。
潤の気持ちいいことだけしよう?
今はね?辛いこと全部忘れていいから。
ね?
なにも考えずに気持ちいいことしよ?
固まった心、解してあげる…。
なにも怖くない…恥ずかしくない…
だから…快楽に、欲望に…俺に…
委ねちゃいな、潤自身を」