第16章 Don't be discouraged!
松本side
N:「寝れねぇからって薬に頼るって…。
そんなもんに頼る前に
まず俺らに言えや。
そんなもん使わなくても
寝かせてやるよ…」
俺の肩になにかが落ちた。
和の涙?
抱きしめてる和の腕を抜けて、顔を見る。
和が泣いてた。
静かに涙を流してる。
和が俺のために泣いてる…。
N:「頼むから…頼むから自分を壊す前に
俺らに頼ってよ。
俺でも、まーでも、
翔ちゃんでも智でも!
お前が苦しんでんの、
見たくねーよ!
なんで一人で苦しむんだよ?
巻き込めや!俺らを…!」
泣きながらストレートに感情をぶつける和。
「ごめん、和。
もうしないから!薬も捨てるから!
俺、大丈夫だから…
もう、大丈夫だから…ね?」
泣いてる和をもう見たくなくて…。
口から零れた言葉…。
それに和が更に感情をむき出しにした。
N:「大丈夫ってなにが?
ねぇ、なにが大丈夫なの?
少しも大丈夫じゃないじゃん?
そうやって言っちゃう時点で
全然大丈夫じゃないじゃん?
わかってないよ、
潤くん少しも分かってない!
教えてあげるよ…。
潤…俺が教えてやるよ…。
ほら、来いよ!」
そう言って俺の腕を取り、
いつもの和とは思えない力で
寝室に引きずり込んだ。
その勢いのままベッドに投げ出される。