第16章 Don't be discouraged!
二宮side
相葉さんは風間とゴルフに行くことを
翔ちゃんに報告すると、そのまま
下の駐車場で待っているらしい、
風間のところに向かうべく帰っていった。
M:「翔さん、お疲れ。おれも行くね?」
S:「あぁ、お疲れ。潤、今日は?」
M:「マンション行くわ。
ちょっと考えたいこともあるからさ」
Jはさっき相葉さんに言ったのと
同じことを翔ちゃんに言う。
S:「考え事って?」
最近、ほとんど家に帰ってこないJ。
それに翔ちゃんも気づいてる。
だからその理由を知りたいんだろうな。
ストレートな物言いの翔さん。
M:「宮城」
別に機嫌が悪い訳じゃないだろうけど
一言、ボソッとJが答える。
なんか口を挟みづらくてそのまま
二人のやり取りを聞いてる。
大野さんも静観の構えみたい。
S:「なんか困ってる?」
M:「うーん、
困っているようないないような?
だからその辺を
クリアにしようかと思って」
翔ちゃんの直球な質問に曖昧に答えるJ。
S:「大丈夫?なんかあったら言えよ?」
M:「ありがと、翔さん。じゃ、帰るね」
思ったよりもあっさりと
引き下がった翔ちゃん。
翔ちゃんにはああいってるけど…
言わないよなぁ。
Jの性格考えると…。
兄貴たちの事、大好きだから、
大好き故に頼れないし頼らない。
その辺がらしいと言えばらしいけど
それじゃパンクする。
いつもならみんなが
Jか気づかないうちに
ガス抜きしてるけど…。
今回はそれが色々あって出来てない。
だから…おれがなんとかするよ?