第16章 Don't be discouraged!
二宮side
Jが大野さんと手を繋いで
控え室に戻ってきた。
本番中はいつも通りのJだったけど
本番が終わった直後の疲れた顔。
すごく、気になってたんだ。
でもさ、周りに揉まれるように控え室に
相葉さんと戻って来ちゃったから
戻るのも変な感じで…。
着替えて帰ってくるのを待ってた。
そしたら…手を繋いで帰ってきた訳だ。
大野さんと手を繋いで、なんでだろう?
親に会った迷子みたいに見えた。
でもそこに触れるのはなんだか憚られて
結局触れずに、ホテルに戻った。
移動の車の中は
みんなそれぞれ疲れてるのか?
はたまた短すぎる距離だからか?
なんとなく黙ってて…。
行きと同じく裏の通用口から中に入った。
A:「シャワー浴びたい!」
O:「うん、出来れば浴びたいなぁ」
M:「ちょっと待って!」
そう言って潤くんは部屋を出ると
数分もしないで戻ってきた。
M:「隣から3室、全部使えるって。
別れて入ってこよ?」
O:「松潤、聞いてきてくれたの?」
M:「バラバラの方が早く帰れるでしょ?」
「J、今日は?」
M:「マンション」
A:「今日もなの?」
相葉さんが手に着替えとかを持って
聞いてくる。
M:「ちょっとまださ、宮城のこととか
やんなきゃいけないことがあるから」
そう言う潤くんの表情は暗いように見えた。
A:「ふーん。あっ俺、隣、使うね!」
言うだけ言うとさっさと部屋を出ていった。