• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第16章 Don't be discouraged!


松本side

「大丈夫だよ…。
 相変わらず翔さん心配性だなぁ」

S:「心配するのなんて当たり前だろ?
  そうじゃなくてもお前真面目で
  思い詰める方だし…。

  カワイイ弟の心配は兄貴の特権なの」

最後の方は冗談めかしてたけど…
翔さんの気持ちが痛いほど伝わって…
思わず全てを吐き出したくなったけど
グッと我慢した。

「『兄貴の特権』ね…。

 ほら、翔さん、一番上の兄貴が
 心配そうに見てるよ?

 行かなくていいの?」

S:「あっ智くん!」

ものすごい嬉しそうな顔。
さっきまでの兄の顔じゃない、あまーい顔。

どっかの女優がみたら一発で堕ちるな。

S:「今行くよ~」

そんな俺の思いとは裏腹に無邪気な顔で
少し前にいる智くんに向かって叫ぶ翔さん。

11時間生放送やって
まだこんな大声出せるの?

櫻井翔、恐るべしだな。

そのまま、周りに挨拶しつつ、どんどんリーダーの所に向かう翔さん。

ようやく追いついたと、思ったら何かを耳打ち。

なぜかリーダーに背中を叩かれてる。

俺はそれをみながら何か入れない
絆のようなものを感じた。

あんな光景、よく見るのに…。
なんでだろう?感じる疎外感。

翔さんはそのままどこかに行ったみたいで
振り返ったリーダーがいつもの柔らかい
笑みを湛えた顔で立ち尽くす俺をみた。
/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp