第16章 Don't be discouraged!
松本side
なんか今日は色々ありすぎて…
ついていけない。
そもそもの原因は
自分に在るのはわかってる。
そのあとはなんかよくわかんない。
先輩たちのおもちゃになった気分だけど、
それも先輩たちの優しさなんだろうな。
A:「潤?スタンバイだよ?大丈夫?」
すぐ横にいた相葉くんから声が掛かる。
そうだ、今、本番前じゃん。
ス:「提供テロップの裏に流れる映像から
カメラまわりまーす。
音は入らないのでいつもの
仲良しな感じでお願いします!」
スタッフさんの声に皆で返事して
翔さんのスタンバイを待ちながら
戯れ合う雰囲気を出してみる。
スタッフさんのOKサイン。
ス:「じゃ、こちらに移動をお願いします」
その声に指定の場所に移動する。
N:「ほら、おじさん。
ちゃんと前歩いてよ?
出の順番、分かってる?」
O:「わかってるよ。
松潤でしょ、相葉ちゃんでしょ?
で、おいら、ニノ、翔くんでしょ?
あっ翔くん!」
曲衣装に着替えてきた翔さんが合流する。
S:「ごめん、おまたせ!」
11時間近く生放送をこなして
疲れてるはずなのにそんな素振りは
微塵も見せない。
O:「翔くん!」
今にも飛びつきそうなリーダーをニノと
相葉くんが止める。
A:「リーダー、嬉しいのは解るけど」
N:「もう本番だっつうの!」
それだけ言うと今度は周りには
聴こえないような小声で囁いた。