第16章 Don't be discouraged!
二宮side
キョロキョロ見回すと、
大野さんと相葉さんが何か話してる。
大野さんと目が合うと大野さんが
こっちにやってくる。
相葉さんは衣装のまま、マネージャーの方に
走っていった。
O:「前、見てみ?」
「へ?」
大野さんに言われるままに目を向けると
Jが太一くんに頭を下げてた。
声は周りがざわつき過ぎてて聞こえないけど、
多分、謝ってる。
太一くんの顔は笑顔だから
全く怒ってないと思う。
なぜか隣にいた三宅くんが太一くんに
ヘッドロックされてる?
手を伸ばす三宅くんに森田くんと岡田くんが
助けにはいる。
J、固まってるわ。
O:「ほら、ニノ行くよ?」
大野さんに訳もわからず腕を引かれて
顔をみたら…なんかわかった。
俺も足を早め、大野さんの腕がJの左腕、
俺がJの右腕を絡めとり、そのまま強制的に
出口に向かう。
慌てふためくJの耳に一言
「行くよ」って伝える。
大野さんが先輩たちに挨拶をして
そのまま廊下を歩く。
大野さんだから出来る、
大野さんだから許される
大胆な行動。
気づいた4人は笑いながら
「大事に持って帰れよ」って。
先輩方は器が大きいね。
出口の手前で翔ちゃんが待ってた。
大野さんと視線を絡めた直後、
こっちに来てJの肩をポンポンって叩いて
舞台に戻っていった。
わかるでしょ?
みんな、お前のこと、大事なんだよ?