第16章 Don't be discouraged!
松本side
あっという間にシャッフルメドレーの
スタンバイ。
観客席に紛れ、出番を待つ。
正直、ちょっと不安。
どっちかというと事務所内でも割と
フリーダムな人間の揃ったうちのグループ。
リハも回数をこなしてない。
性格的にリハは念入りに
やりたいタイプだから今回みたいなのが
一番キツイ。
あっという間に出番。
イントロが流れると太一くんが叫ぶ。
国:「グループ内で、
一番無責任なメンバーが
集まりましたあ!」
「違いますよー」
思わず反論してしまった。
一瞬空気が凍った気がしたけど
今更取り返せないし嫌だったんだもん。
メドレーが終わって控え室に戻る途中で
太一くんから声を掛けられた。
国:「松潤、さっきは悪かったな。
俺、気にしてないからさ、
松潤も気にすんな!」
「すみませんでした!」
国:「だから気にしないでいいよ?」
三:「あっ、太一くんなに
潤のこといじめてんの?」
いつの間にか横に健くんがいた。
国:「いじめてねーよ。
お前人聞き悪いな」
そう言って健くんに
ヘッドロックをする太一くん。
そこに森田くんと岡田くんが乱入。
森:「太一くん、俺の健になにやってんの?」
三:「准ちゃん助けてー」
岡:「国分くん、うちの健ちゃん返して」
何にも言えずにいる俺は後ろっから来た
大野さんとニノにいきなり両腕を掴まれた。