第16章 Don't be discouraged!
松本side
ニノが小声で一言「行くよ?」って囁いた。
そしてそのまま二人に連行される。
大野さんがまだワチャワチャしてる4人に
歩きながら言う。
O:「うちの潤がお世話になりました。
もらって帰りますね♡」
そのまま出口に向かう二人。
出口近くに着替えた翔さんがいた。
S:「おつかれ」
一言言って俺の肩をポンポンって軽く叩くと
そのまま会場に戻っていく翔さん。
出口に横付けされた事務所の車には
相葉くんがいてにっこり微笑んでる。
A:「次の出番までまだかなりあるからさ、
一旦戻ろ?」
N:「ほら、乗ってよ、後ろつかえてるから」
O:「もどって大きいTVで翔ちゃん、見よ?」
しぼんでた風船に少しずつ
あったかい空気が入っていくように
気持ちが充たされる。
直接はなにも言わないみんな。
なのに包まれる…。
16年の時間が作り上げてきた関係に癒される。
この空気を…この関係を壊したくない。
だから…知られちゃダメだ。
絶対に…。
「うん、戻ろう。俺、お腹すいた」
O:「おっ、食べる気になった?
ほんと旨いよ、ここの」
にっこり笑う大野さん。
A:「珍しく、よく食べてたもんね?
大ちゃん」
O:「いつも食べてるよ~」
口を尖らす大野さん。
N:「うそ、この時期全然食べないじゃん?
その分、翔さんが食べるから…」
A:「あー、それ言っちゃダメなやつ…」
「翔さんに言っちゃおうかな?」
N:「J、それ、マジでダメだから!」
俺たちを見て笑ってる大野さん。
あっと言う間にホテルについた。