第16章 Don't be discouraged!
松本side
ドアの向こうに消える背中を見ながら
冷や汗が背中を伝う気がした。
そうだ、最近あの人が忙しくて
なかなか会う時間がなかったし
会ってもすぐ仕事で話す暇がなかったから
スルーされてたんだろうけど…。
あの人、誰よりも俺たちを見てる…。
ちょっとしたことに気がつく人だった。
ばれたか?俺の心の中。
それはまずいんだよ。
コンサート隊長…俺がここにいる、
ここにいられる最大の価値だから…。
この場所を失うわけにはいかないんだ…。
隠さなきゃ、この感情を思いを…。
俺がここにいるために…隠しきる!
気合いを入れるように前を睨み付け、
智さんを追いかけて部屋に入った。
A:「ねぇねぇ、早く着替えないと…
もう、マネ来ちゃうよ!
松潤だって怒られるのやでしょ?」
「え?連絡入った?わりぃすぐ着替える!」
N:「あっちの部屋で着替えられますよ。
衣装も置いてありますから」
言外に早くしろという顔をした
ニノに言われて
指差されたドアに向かう。
「サンキュ!」
そう言って部屋に入る。
先に入って着替えてる大野さんの横で
俺も急いで着替える。
着替え終わったリーダーをみる。