第16章 Don't be discouraged!
松本side
ノックして部屋に入ると兄さんたちに
囲まれてるうちのリーダーが
ちらりと見える。
ほんと、この人、先輩からも後輩からも
愛されてるよな。
「おはようございます、
うちの大野いますか?」
わかってるけど、とりあえずそんな感じで
声をかけてみた。
俺の声が聞こえたのか大野さんが
囲まれた輪から出てきてこっちをみる。
O:「あっ松潤!
え?もしかしてそろそろ時間?」
「お疲れ様です」
V6兄さん達に会釈してから
大野さんに声をかける。
「うん、そろそろ移動時間。
着替えて出ないとまずいよ」
O:「わかった。松潤お迎えありがとうね」
井:「あれ?もうそんな時間?」
井ノ原くんがこっちを見ながら言う。
暗に、もう少し貸しとけという意志が
籠めてるのがわかる。
が、こっちもいつまでもリーダーを
拘束されたら堪らない。
今日はそうでなくても
ニノの機嫌がよろしくない。
ここは多少強引でもリーダーを連れて
撤収したい。
「すいません、うちら、
少し会場入りが早いんです」
とりあえず申し訳なさそうな顔で
伝えてみる。
そんな俺に智くんが助け船を出すように
井ノ原くんに言った。