第16章 Don't be discouraged!
二宮side
手にしてたブランドもののバッグを
とりあえずといった感じでソファーの傍の
サイドテーブルに置き、被ってた帽子も
一緒に置いたJ。
「遅かったね?なにしてたの?」
珍しく入り時間ぎりぎりに近い時間に
到着したJ。
しかもなんとなく疲れた顔をしているから
気になって聞いてみた。
「今日この前に特に仕事、
入ってなかったよね?」
ソファーに座ったJに部屋置きのポットから
コーヒーを注ぎながら聞いてみた。
M:「うん、家で宮城とドームの構成とか
諸々考える為に、マンションで
昔のV観てたら寝ちゃったみたいで、
マジ焦ったわ」
「あれ?この段階でまだなんかやるの?」
コーヒー渡しながら聞く。
M:「ん?サンキュ。
いやさ、出来るだけいいものに
したいじゃん?
開催時間、変更したからそこの演出の
修整もしなくちゃならないし…。
DVD用のカメラも入れるからその辺の
打ち合わせ用の資料も必要だし…。
やることなんてギリギリまであるよ」
そう言って笑うけど…笑みに力がない。
「そっかぁ、こんなに一緒にやってても
まだまだ知らないこと多いなぁ。
もうさ、Jがいないと嵐のコンサートは
開催できないね」
M:「んなことねーよ。
俺一人じゃどうにも出来ないし。
みんながいて、スタッフさんとか
関係者がいて…
なによりもファンのみんながいて
はじめて出来るんだよ」
でもそのファンが問題なんじゃないの?
一部の心無いファンが…。