第16章 Don't be discouraged!
二宮side
階段を降りながらまーくんが聞いてくる。
A:「もしかして、和、拗ねてる?」
「拗ねてませんよ」
A:「嘘、拗ねてる」
「拗ねてませんよ!」
嘘、ちょっと拗ねてる。
だって俺と風間、誕生日、一緒だよ?
俺、まだ、プレゼント、貰ってないし。
ってか希望さえ聞かれてないのに…。
A:「和の分は今取り寄せてるからね?
特注品だからもう少し待ってね?
風間は聞かないと何が欲しいかなんて
全く見当はつかないけど…。
和のは分かるから…。
忘れてないから。
ってか忘れろって言われても
。 無理だから」
うわーなんだこいつ。
あいばかのクセに…。
玄関を出る直前、俺の頭を抱き寄せて、
そのまま一つ、キスを落とす。
A:「さっ今日もがんばろ?あっ鍵よろしく!」
そう言って車の後部座席に潜り込む。
ほんと、ほんと、むかつく!
赤くなった顔を誤魔化すように
下を向きながらドアに鍵をかける。
両頬を軽く叩いて気合いを入れると
車に向かった。
車内では智さんがまーくんが
いつものように喋ってる。
二人の話に耳を傾けながら
車のエンジンをかけ、車を出した。
A:「大ちゃん明日から上海だっけ?」
O:「うん。
でも火曜の収録には帰ってくるよ?」
A:「え?そうなの?
初日まで向こうじゃないんだ?」
「そうするとVSの収録に穴が開くじゃん?」
顔は前に向けながらもちゃちゃをいれる。
O:「そうなの、だから帰ってくるの。
正直助かったよ」