• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


二宮side

「ふーん、なるほどね?

 いま、一番翔さんの近くにいるまーくんが
 そう判断したならそれでいいんじゃない?

 Jにも言っとくね」

それでも素直じゃない俺は
こう言うのが精一杯だった。

A:『あっ、うん。ありがとう。

  そろそろ翔ちゃんのマンション
  出るから…』

まーくんの優しい声音を聞きながら言う。

「りょーかい。気を付けて帰っておいで。

 待ってるから…」

そう、待ってるよ。
ここで待ってる。

約束通り、信じて待ってるから。

乗り越えるために…。

A:『うん、じゃあ』

まーくんはそう言って電話を切った。


とりあえず潤くんに伝えた方が良いよな?
でも…智さん、どうしよう?

まだ智さんのこと聞いてない
翔さんにいきなり現状を突き付けるのは
キツいよね。

でも、帰ってくることを部屋に言いにいけば
智さんは間違いなくリビングに降りてきて
何もなかった振りをするに違いない。

そんなの火を見るより明らかで…。

ならと潤くんの携帯にメールをする。
今話した内容を伝えるために…。

さりげなく自分の部屋に戻ってて欲しいとも
書いた。

大野さん、気がつくかもしれないけど
それでも…。

少しでもマシな方法を模索した
結果がこれだった。

そして、そのままリビングに降りた。

間もなく帰ってくる二人を迎えたかったから。
/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp