第15章 Always thinking about you…
大野side
結局あの後、夕方近くまで和も潤くんも
おいらの部屋にいた。
和はベッドに寄り掛かってゲーム、
潤くんは舞台関係の本を読んでた。
おいらは病人じゃないって言ったものの、
やっぱり身体は正直でベッドに寝転んで
雑誌を見てるうちに寝落ちしてた。
携帯の着信音が聞こえた気がして、
意識が浮上する。
目を開けるとドアを出る和の姿が見えた。
潤くんの方をみると、大丈夫って
顔をしてたから…
ベッドから体を起こして和の出ていった
ドアを見ていた。
M:「智くん調子どお?」
「うん、さっきまでよりマシだと思う」
M:「そっかぁ。ならよかった。
汗かいたでしょ?
着替え出すから着替えたら?」
そう言ってクローゼットから
着替えを出してきた潤くん。
M:「軽くシャワー浴びてくる?」
「そうしようかな?」
確かに汗かいたしと思って
立ち上がろうとしたら
フラフラって眩暈がして…
そのまま座り込んだおいら。
慌てて潤くんが駆け寄る。
「ごめっ、大丈夫だから…」
M:「シャワー、後での方がよさそうだね?
それとも一緒に入ってあげようか?」
「ばっ、ばか!なに言ってるの?」
M:「冗談だよ」
にやっと笑う潤くん、
「人のことからかって遊ぶなよ」
M:「しょうがないじゃん?
だって智くん可愛いんだもん」
「かわいいとか言うなよ!」
M:「そうやって膨れるところが
可愛いんじゃん」
「あぁ、もう!着替える!」
そう言って潤くんの手からスエットを
もぎ取った。