第3章 楽園
二宮Side
お姫様抱っこされて
そのままベッドにおろされる。
見上げるとまーくんの顔。
まっすぐなまなざしが俺を射る。
見つめられるだけで体が熱くなる。
吐息が漏れそうになる。
まーくんが口づけを落とす。
首筋をくすぐるように舐める。
我慢できなくって声が漏れる。
「ふっ…んん…」
恥ずかしくって手を口元に持って行く。
A:「和、感じてるの?」
まーくんが聞いてくる。
素直に言えるわけないじゃん!
「ちがっ、くすぐったいだけ…」
かろうじて答える。
A:「ふーんそうなんだぁ」
そういいながらまーくんがにやりと笑う。
瞳の奥に意地悪な光が見えた気がする。
いつものまーくんの太陽のような
笑顔とは違う。
もっと妖艶で淫靡な笑み。
でもこんな表情も好きだと思ってしまう。
普段、素直になれない俺を…
俺の殻を壊して…。
まーくんの唇が舌が耳を責める。
そして俺のシャツを捲り上げた。