第15章 Always thinking about you…
松本side
「つまり、事務所と局の
大人同士の事情ってやつ?」
N:「うん…。そんな感じじゃないかと…。
そんなもんに振り回されるこっちは
いい迷惑ですがね」
「次の番組がどんな番組になるのか
わかんないけど…
なんで翔さんなんだろう?」
N:「まぁ憶測ですけどねぇ。
翔さん、事務所の幹部候補とか
言われてるじゃないですか?
本人の気持ちは別として…。
だから将来のために
恩でも売っときたかったんじゃない?
まぁ完全に裏目に出たと
思いますけどね?」
「どういう意味?」
俺は分からなくて素直に聞いてみた。
N:「だってねぇ…。
この件で大野さん、あれでしょ?
あの人隠す気みたいだけどあの熱が
翔さんが戻るまでに
下がるわけないでしょ?
まぁ、間違いなくばれるよね?
私たちが言わなくても…。
あの人のことになると人が変わる
翔さんがなにもしない訳ないでしょ?
局がすり寄ってきても…ねぇ?」
和がものすこーく人の悪い顔をして言う。
N:「もちろん、私もね…」
「うわっ怖っ」
でもまぁ気持ちはわかるなぁ。
「こんなことがあると痛感するよな。
まだ、頂点に立つてないって…。
まだまだ頑張らないとね?」
N:「確かにね、そう思うよ」
「さて、俺、智くん、見てくるね?
和どうする?」
N:「今日のミーティングは無理でしょ?
事務所に連絡しとく。
あっあと、相葉氏にもね?
終わったら今日はのんびりしよ?
Jもね?」
「悪い、頼むね?
そんでもって今日はのんびり過ごすか?」
リビングで和と別れて
智くんの部屋に向かった。