第15章 Always thinking about you…
松本side
和に聞かれて改めて考える。
俺、どう思ってるんだろう?
なんかもう、ものすごい前に告げられた
気がするけど実際にはまた1日も経ってない。
正直、最初に聞いたときほどの
ショックはない。
過去に何回もあることだし
はじまりがあるってことは
終わりがあるってことだから…。
「そうだなぁ…まぁ仕方ないかかなぁって
思ってるところはあるかな?
こればっかりは俺たちの力だけで
どうこうなるもんでもないし…。
一生懸命やったことが否定された気には
なるけどまぁ全部が上手くいくわけでも
ないのも判ってるし…」
言いながら和の顔を見る。
うんうんと頷きながら俺を見てた。
「ただ、後味は悪いって思う」
N:「だよね?
終わらせて翔さんひとりを残すってのが
えげつない気がする。
それだけが…ね?
たぶん、みんな、打ちきり云々じゃなくて
そっちが引っ掛かってるんじゃない?」
「だよなー。
あれ、なんでああなったんだろう?
なんであの形じゃなきゃ駄目なんだろう?」
N:「あのさぁ、私が思うにね、
事務所との関係が
絡んでるんじゃないかと。
なんだかんだ言ってうちの事務所
それなりに影響力あるじゃないですか?
最近のバラエティーってゲストはまぁ
100%、なんらかの宣伝でしょ?
事務所側だってうちのタレントを
露出させる場所は欲しいだろうし
局側だって、うちの事務所との関係を
悪くはしたくないだろうし…」