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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


大野side

苦しくって、苦しくって…。

いつの間にか息が出来なくなって…。

このまま死んじゃうんじゃないかって思った。

もうダメかもって思った時に
和と潤くんの声が聞こえた。

背中から暖かさが伝わって、
ふたりの声に導かれるようにしたら…

息が出来た。

過呼吸…久し振りかも…。

何回やっても苦しいし絶望感に襲われる。

でもその絶望感から引き上げてくれるのは
いつもみんななんだ。

和の腕がおいらを抱き締める。

和の声に含まれるのは悲しみと謝罪
そして慈しみ。

抱き締められた腕から伝わってくる。

謝らないで…。

悪いのはおいらだから…。

そのまま再び沈みそうになる気持ちを
潤くんの声が救い上げる。

自分を責めるなって…。

力強い言葉がおいらを支える。

「ごめんね、ふたりとも…

 ありがとう、助けてくれて…

 おいらがしっかりしなくちゃ
 いけないのに…」

止めようと思っても止まらない涙。

そんなおいらをみて潤くんが言う。

M:「智くん、それ違うよ。

  智くん一人が頑張るなんて、
  しっかりするなんて間違ってるよ。

  俺たち一人一人が
  しっかりしなくちゃいけないんだよ。

  俺も、和も、まーも、翔さんも…」

「おいらもでしょ?」

N:「貴方はもう少し力抜いて。

  普段はかなり力が抜けてるのに
  こういう時は無駄に
  しっかりし過ぎだから」

「そんなこと…」

M:「ある!」
N:「あります!」

二人からくいぎみに否定された。


なんか少し気持ちが和んで…
笑うことが出来た。
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