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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


二宮side

ようやくこの人の笑顔が見えた。
なんかホッとした。

打ち切りの件はショックじゃないと言えば
嘘になるけど…正直、上の二人ほどではない。

多分智さんは、打ち切りが
ショックなんじゃなくて
今回の件でショックを受けたであろう
翔さんの事を傍でフォローできなかったのが
ショックだったんだとも思う。

そこに…俺が追い討ちをかけたんだ…。

久し振りの過呼吸にその傷の深さを
思い知らされた。

この人を追い詰めた自分自身が
許せないと思った。

そうでなくても傷ついてるこの人を
更に傷つけた。

それでも…この人を守りたくて…。

掻き抱いたこの人に少しでも伝えたくて
言葉を重ねた。

重ねても重ねても上手く伝えられない気持ち。

このままこの人に寄り添って沈んでしまえば
幸せなのかも…なんて思った時にJの声が
俺を引き戻す。

こいつ、こういうところ強いよな。
芯が通ってるって言うか…。
ぶれない。

なんか吹っ切れてる気がした。

そうだよな、責めてても前には進めないもん。

「ねぇ、大野さん。
 今日はこんな時間だし、翔さんのことは
 相葉さんに任せよう?

 でもさ、明日待ってもダメなら
 俺らで迎えに行こう?」

俺は強い決意を籠めてそう言った。

もう、逃げない。
責めない。

大事なものを守りたいから…。
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