• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


松本side

突然、過呼吸を起こした智くん。

ここ何年もこんなこと無かったから…
久し振りの発作に驚いた…。


今回の件はそれだけ強いストレスなんだよね?

表には出さないけど
すごく責任感の強い人だから。

本来なら背負わなくていいものまで
背負って自分を苦しめる。

とにかく呼吸を整えないと
苦しいのは智くんだから…。

和と交互に声を掛けながら落ち着かせる。

ようやく息が整って苦しげだった
表情が和らいだ。

和が智くんの頭を搔き抱き、
柔らかい髪を撫でながら懇願する。

その声は自分を責めてるようで
聞いてるこっちが辛くなる。

みんながみんな自分を責めて苦しんで…。

こんなのダメだよ。
こんなこと絶対にダメだ。

俺たち皆で打ちきりになったことを責め、
翔さんは自分一人、番組を持つことを責め、
智くんは、翔さんの力になれなかったと責め、
和は自分が過呼吸の原因を作ったと責めてる。

このままじゃダメだ。

「ねえ、そのままでいいから聞いて。

 もうさ、責めるのやめよう?

 番組のことも、翔さんのことも、
 智くんのことも…
 だれか一人のせいしゃないよ

 責任があるとしたら…俺たち5人平等だよ?
 1/5づつ負えばいいだよ。

 それ以上自分を責めてもしょうがない。

 どうやったって覆せないことは山ほどあるよ

 別に全てが否定された訳じゃないから。

 手のなかにあるものを大事にしようよ?

 誰かが自分を責めてるなら…支えようよ?

 俺たちずっとそうやって来たじゃん?」
/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp