第15章 Always thinking about you…
二宮side
Jの言葉に頷いた相葉さん。
A:「うん、必ず二人で帰るから…
遅くなっても必ず二人で戻るから…
信じて?
リーダーのこと、頼むね」
そう言って荷物を持つ相葉さん。
この人の強さに改めて感動する。
そのまま扉に向かう相葉さんに
声を掛けずにいられなかった。
「まーくん、翔さんのこと頼むね…。
信じてるから…、待ってるから…」
それしか言えなかった。
俺たち3人でなんとかするって決めたけど…。
別にそれを声に出した訳じゃない。
もしかしたら俺だけが
思ってることかもしれない。
そんな状態でまーくん一人に託すのが
果して正解なのか?
頭の中で迷いが生まれる。
そんな俺にまーくんはいつもの笑顔で
「待ってて」って。
一言残して扉を出ていく。
その背中が『大丈夫』って言ってるみたいで、
なんだかひどく落ち着いた気分になった。
相葉さん、やっぱ凄いわ。
日頃、散々、バカバカ言ってるけど…
こういうとき敵わないって思い知らされる。
相葉さんが味方で、メンバーで良かったよ。
相葉さんが出ていったあとの楽屋。
なんとも言えぬ空気に包まれてる気がする。
相葉さんと翔さんがいない楽屋。
5人での収録後ならよくあること。
雑誌とかCMならもっと少ない。
だから人数のせいじゃない。
そうじゃなくて…。
静まり返った楽屋が酷く寂しい空間に思えた。