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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


松本side

翔さんのことが心配なのは判るけど…。

智くんが感情のままに繰り返す言葉を
聞きながらどうしようか考えてると
相葉くんがソファーに近づいて来て
俺たちの前に膝をついた。

智くんに視線を合わせるように覗きこんで
「自分が翔さんのこと迎えにいくから
心配しないで」って。

相葉くんが智くんを安心させるように微笑む。

無理してるのは長い付き合いだから判る。

でもこいつはそういう奴だもんなぁ。

楽しいから笑うんじゃなくって、
笑えば楽しくなるだっけ?

だからこんなときも笑うんだよな。

珍しく言葉を重ねて
智くんを説得する相葉くん。

納得しない風の智くんにニノが更に重ねる。

それでも…智くんの頑なさは換わらない。

滅多にないレベルで主張を続ける。

口数はだいぶ減ったけど…なお迎えにいくと、
表情で口調で全身で訴えてる。

あーもー何でこんなに頑固なの?
視野狭窄してるの?
って相手が翔さんだからだよな?

でもさ、俺達の気持ちも少しは解ってくれても
バチは当たらないんじゃない?

そんな気持ちが声に出た。

「ここは相葉くんに任せよう。
 翔さんのこと心配してるのは
 大野さんだけじゃないんだよ?

 わかってる?俺らも心配なの!
 あんたと、同じぐらい心配してんの!

 翔さんのことも、あんたのことも…」

きつめの俺の口調に竦む智くん。
傷付けたくて言ってる訳じゃない。

ただ分かって欲しくて…。

肩を抱き締めながら、
そっと目線をニノと相葉くんに向けると
二人とも目がGJって言ってて
ちょっと安心した。
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