第15章 Always thinking about you…
二宮side
やっぱりこの状況を動かしたのは
相葉さんだった。
A:「俺が行くよ」
相葉さんだって間違いなく傷ついてる。
誰よりも人の痛みがわかる人だから。
でもこの人は本当にいつも自分のことより
俺たちのことを考えてて…。
気がつくと最善の策を取ってくる。
A:「俺が迎えに行ってくるよ。
ちゃんと家に連れて帰るから…。
そんな顔してたら、翔ちゃん心配するよ?
そうじゃなくても翔ちゃん、
リーダーのことになると
人が変わるから…」
そういってにっこりと笑う相葉さんは
この空間でもっとも大人でもっとも頼れる
存在に見えた。
「大野さん、ここは相葉さんに任せませんか?
今の貴方が行ったら、
翔さんと共倒れ確定ですよ。
自覚あります?本当にひどい顔してる」
O:「でも…」
気持ちはわかるよ、智さん。
でも行かせられないよ?
どうしたらわかってくれるかな?
なんて思ってたら
タイミングよくJの声がした。
M:「ここは相葉くんに任せよう。
翔さんのこと心配してるのは
大野さんだけじゃないんだよ?
わかってる?俺らも心配なの!
あんたと、同じぐらい心配してんの!
翔さんのことも、あんたのことも…」
わかってよ、俺たち翔さんのことも
あなたのことも同じぐらい大切で…
心配してるんだよ。
自分たちだけで解決しようとしないでよ?
いつまでも護られてるだけじゃないんだよ?