• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


松本side

翔さんのこと、番組のことを考えてる俺の耳に大野さんの声が聞こえる。

なぜかプロデューサーに謝ってる。

O:「…俺たちの力不足で
  ご迷惑をおかけします。

  最後まで頑張りますので
  よろしくお願いします。

  4月以降も櫻井が引き続き
  お世話になります…」

こういう時のリーダーは普段の雰囲気と
違うから…プロデューサー、面食らってる。

別に大野さんだけの責任でも、
俺たちだけの責任でもないと俺は思うけど…。

多分リーダーも同じように思ってるだけど…。

大野さんは大人だから…
こういうときこうやって自分が下になって
言うんだよなぁ…。

O:「今後のこと、メンバーと話したいので…、
  外してもらってもいいですか?」

リーダーの声に含まれる
有無を言わさない響き。

言外に出て行ってくれと言ってる…。

さすがにプロデューサーもわかったのか
楽屋を出て行った。

楽屋がまた俺たちだけになった。

ニノは考え事をしているのか
楽屋の一点を見つめてる。

相葉くんは多分、
いたたまれなくなったんだろうなあ。

独り言のように呟いてる。

大野さんはさっきまでの怒りが影を潜め、
手を組んだままその手に額を載せ、俯いてる。

ここから伺うことが出来ない表情が
不安を煽る。

それまで一点を見つめるようにしていた
ニノが突然動いた。

少しの間を置いて部屋に流れる
聞き慣れたテーマ音楽。

そっかぁ…11時だ。
翔さん、大丈夫かな?

目線を楽屋の小さなテレビに合わせた。
/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp