第3章 楽園
相葉side
ふたりでおみやげを見てる。
和が熊のぬいぐるみを手に取っていた。
なんだっけ?
ダッフィーとか言うやつだっけ?
熊のぬいぐるみを手に取る和がかわいい。
「欲しいの?記念に買う?」
和が真剣に悩んでる。
N:「どうしよう?買おうかな?」
まだぶつぶつ呟いてるから
俺はその手にあった熊のぬいぐるみを
和から取りあげて
そのまま会計に持ってった。
呆気に取られてる和に
ラッピングされたぬいぐるみを渡すと
嬉しそうにありがとうってって言われた。
その顔を見れたこっちが
ありがとうの気分だよ。
もっと喜ぶ顔が見たくて
予め調べていたエリアに和を連れていく。
タイミングよくほかの客はいない。
緑の眩しい芝生の広場の一角に
ミッキーとミニーがいた。
「和、写真、写真♡」
N:「まーくんも一緒に撮ろうよ♡」
あーもう、そんなかわいい顔で言われたら
絶対一緒に撮るでしょ?
というわけで係りの人に
ミッキーたちと一緒の写真を撮ってもらう。
和はミッキーとミニーをみて
「カワイイ!」を連発してるけど
俺にはそんな和の方が
何十倍もカワイイ!と思う。