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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第15章 Always thinking about you…


二宮side

金曜日にこのこと知ってたんだ、翔さん。
翔さん、どんな気持ちでいるんだろう?

俺たちが今日知ったってことは
一人で悩んでたんじゃない?


…言ってくれれば良かったのに…。

…って、言えないか。

大野さんがリーダーの顔でプロデューサーに
話をしてるのを見ながらそんなことを考える。

こういうときの大野さんは
ものすごく大きく見える。

翔さんがいつもかいがいしく動いているから
翔さんの方はリーダーっぽいって言う人が
いるのは知ってる。

だけど…
俺たちのリーダーは今も昔もこの人だ。

この人は強い。

【嵐】を守るために常にぶれず、
みんなが一番苦しいと感じているときに
涼しい顔をしてその問題を解決していく。

一人ですべてを背負おうとする。

そんなこの人だから翔さんは
こまごまとしたことをやろうとする。

そう、翔さんがやってくれることは
この人が他の人に任せていいと思うこと。

絶対に自分がやると決めたら
この人はそれをほかのメンバーには
やらせない。

なにかが起こったときに謝罪するのはこの人。

それも絶対に譲らない。

『リーダーっていうのはさ、
 そのためにいるんだよ?

 頭なんていくらでも下げるよ。

 どんだけ下げても命は取られないよ?

 頭下げて収まるなら安いもんじゃん?』

そういってこの人はいつもの様に笑うんだ。

あの時だって…きっと…。

気がつくとプロデューサーが楽屋を
出ようとしていた。

とりあえず頭を下げて見送る。

相葉さんが何かを呟いている。

翔さんのことが気になって時計を見ると
間もなく11時。

俺は迷うことなく、楽屋のテレビに
スイッチを入れ、チャンネルを合わせた。
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