第15章 Always thinking about you…
大野side
M:「誰だろ?」
言いながら着替えが既に終わってる
松潤がドアに向かった。
既に夜の10時過ぎ。
この業界に時間の観念はほぼ存在しないけど
普通なら誰もこない時間。
松潤が開けた扉の向こうにいたのは
収録を終えたばかりの番組の
プロデューサーだった。
M:「お疲れさまです。なにか…ありましたか?
あの、どうぞ」
そういって楽屋への入室を促した松潤に
プロデューサーが首を降る。
プ:「収録後のお疲れのところ
申し訳ないんだけど…
ちょっと一緒に来てもらってもいい?」
N:「どちらへ?」
訝しげに聞くニノ。
プ:「別室で…話したいことがあるから」
A:「ここじゃダメなんですか?」
プ:「うん…、そっちで待ってる人が…
いるから…」
すごく歯切れの悪いプロデューサー。
3人が口を開かないおいらに視線を
送ってくる。
「わかりました、伺います」
おいらの一言に3人が動く。
プ:「ありがとう、ついて来てもらえる?」
そういって歩き出すプロデューサーに
ついていく。
局の長い廊下をプロデューサーの背中を
眺めながら歩く。
隣にいるのはニノ。
相葉ちゃんと松潤がおいらたちの
すぐ後ろを歩く。
着いた場所は普段、
足を踏み入れることない場所。
部屋の前には【編成局長室】とあった。